のび太の火星冒険紀 

第三話

月と異変





そして、出発の日…

5人は裏山に集合した。

誰かに見られないようにするためである。

ドラ「じゃ、みんな準備は出来た?」

ジャ「バッチリだぜ!」

しず「大丈夫よ。」

スネ「準備OK!!」

のび「まだ寝たりないよう。」

のび太はつい10分前まで寝ていたのである。

今は朝の6時半である。

のび太ならまだまだ寝ている時間だ。

ドラえもんにたたき起こされたのだ。

ドラ「じゃ、出発するよ。」

ドラえもんが、船の形をしたものを出す。

ジャ「これ、船じゃないか。」

ドラ「違うよ宇宙船だよ。」

ジャ「それにしても変わった形だな。」

ドラ「みんな、中に入って〜。」

ドラえもんが最初に宇宙船の中に入る。

ほかの4人もそのあとに続く。

中は意外と広かった・

ドラ「では、宇宙に向けて出発ーーー!!」

宇宙船はゆっくりと浮上した。そして上空に進んでいく。

のび「あと何分で宇宙に出るの?」

ドラ「さぁ…20分くらいかなぁ。」

どんどん上昇していく宇宙船。

スネ「もうすぐ宇宙空間だ。」

しず「楽しみね。」

そして、とうとう宇宙船は宇宙空間に出た。

のび「わぁ〜…。」

宇宙から地球が見える。青色をしている。

ちいさな光も見える。星のようだ。この光も、何百年も何千年も昔の光なのである。

ドラ「今、月に向かっているよ。」

宇宙船は、どうやら月に向かって進んでいるようだ。

ドラ「そうだ。これを使っておかないと。」

ドラえもんがポケットからテキオー灯を取り出す。

ドラ「テキオー灯。この光を浴びれば、24時間どんなところでも生活できる。」

ドラえもんはテキオー灯の光を4人に浴びせる。

ピカーーーーッ

ドラ「これで大丈夫。」

ドラえもんはポケットにテキオー灯をしまった。

ドラ「じゃあ、みんな。宇宙空間に出てみようか。」

のび「うん。」

5人は宇宙船の甲板に出る。

しず「わぁ〜。神秘的ね…」

のび「本当、きれいだね。」

ジャ「おっ、月だ!!」

スネ「近くで見ると、大きいなぁ。」

スネ夫は、しきりにカメラで宇宙の写真を取っている。

スネ夫は宇宙の景色を撮るために、カメラやビデオを持ってきていたのだ。

ドラ「あ、もうすぐ月に到着するよ。船室に戻って!」

その言葉に、4人は船室に戻る。

やがて、宇宙船はつきに着地した。

ジャ「降りようぜ!!」

5人は宇宙船から月に降りる。

スネ「ここが月か…。」

のび「ねぇ、ウサギはいないの?」

のび太がドラえもんに質問する。

すると、突然ジャイアンとスネ夫が笑い出した。

ジャ「月にウサギがいるだって?馬鹿じゃないの?」

スネ「つきにウサギがいないことなんていまどき幼稚園児でも知ってるよ。」

ドラ「あのね、のび太君、月にはウサギはいないんだよ…。」

くすくす笑いながらドラえもんが答える。

のび「じょ、冗談だよ!」

ドラ「とにかく、ここで食事にしよう。」

ドラえもんが、グルメテーブルかけを出す。

ドラ「何が食べたい?」

のび「お子様ランチ!」

しず「パンケーキ。」

スネ「フィレミニョンステーキ 。」

ジャ「牛丼大盛り!!」

ドラ「ドラ焼きステーキ。」

すると、今言ったものがテーブルかけから出てきた。

ドラ「さぁ食べよう。」

ドラえもんがドラ焼きステーキを食べ始める。

しかし、大きな口のせいで、ドラ焼きステーキはすぐに喉の奥に入ってしまった。

のび「僕らも食べよう。」

のび太もスプーンで、旗の刺さった焼き飯を食べる。

ジャ「うめぇ!!」

スネ「一流の味だね。」

5人は、朝食を食べ終えると、月で遊ぶことにした。

のび「わ〜〜〜い!!」

飛び跳ねているのび太。

スネ「ここが月か…。」

スネ夫は月の写真を何枚も撮っている。

ジャ「今日のために作っておいたんだ。」

ジャイアンは自作の旗を地面に突き刺している。

ドラえもんと静香は月を散歩している。

月に裏側に行こうとしているのだ。

それに、ほかの3人も気付く。

のび「ねぇ、ドラえもん。どこに行ってるの?」

ドラ「月の裏側だよ。月の裏側は地球からは見えないからね。」

ジャ「俺たちも一緒に行くよ。」

ジャイアン、スネ夫、のび太もドラえもんと静香の後をついて行く。

のび「まだ裏側に着かないの?」

ドラ「歩き始めて10分も立ってないよ………そうだ!!飛び跳ねて行ったらいいんだ。月は重力が小さいから。」

のび「それなら早いや。」

ドラえもんが、跳ねるように飛び上がる。

あっという間に月の裏側についた。

ジャ「ここが月の裏側かぁ…。」

のび「表側とあまり変わらないなぁ。」

月の裏側は、表側と比べて海と呼ばれる暗い地域が少ない。

ジャ「なんにもないや。…帰ろうぜ。」

ドラ「ちょっと待って。ここでお昼ご飯にしようよ。もう東京では昼の2時だよ。」

ジャ「そういえば・・・腹が減ったな。」

ドラ「ではさっそく、グルメテーブルかけを…。」

ドラえもんが、ポケットからグルメテーブルかけを出す。

ドラえもんとのび太と静香とスネ夫は朝と同じ食べ物を頼んだが、ジャイアンだけは、何故か宇宙食を頼む。

ジャ「宇宙に着たんだ。宇宙食を食べるのは当たり前だろ。」

ジャイアンは、宇宙食を食べる。

ドライカレーだった。

ジャ「おぉ!!結構いけるぞ!」

ジャイアンは、ほかにもアイスクリームやストロベリー等を食べる。

ジャ「ふぅ。もう食えねぇ・・・。」

スネ「そうだ!!」

スネ夫が、突然立ち上がった。

ドラ「どうしたの?」

スネ「月に自分の名前を書いておくんだ。」

スネ夫は、月に棒で「骨川スネ夫」と書いた。

のび「へぇ。やるなぁ。ようし、僕も!!」

のび太も月に自分の名前を書く。

それを見て、ドラえもんやジャイアンや静香も自分の名前をつきに書く。

ドラ「さて、そろそろ帰ろうか。」

しず「そうね。早く帰らないとママが心配するだろうし…」

宇宙船に戻るために、また月の表側に戻る。

そして、宇宙船のところに来ると、中に入った。

ドラ「じゃぁ、地球に戻るよ。」

宇宙船は、静かに発進する。

ドラ「………あれ?」

のび「どうしたの?」

ドラ「機械が言うことを聞かないんだ。」

ジャ「なんだって?それじゃ、家に帰れないじゃないか!!」

ドラ「ちょっと待って!今直してるから・・・。」

ドラえもんが、機械をカチャカチャやっている。

やがて、宇宙船は動き出した。

しかし、地球とは違う方向に進んでいる。」

スネ「地球が遠ざかってるよ?」

ドラ「操縦不能!操縦不能!」

しず「・・・この宇宙船、どこに向かってるのかしら。」

のび「僕たち、どうなるんだろう。」

スネ「お母様・・・」

ドラ「何かいい道具は…。」

のび「どこでもドアは?」

ドラ「あ、そうか!」

ポケットからどこでもドアを出す。

スネ「これで家に帰れる!!」

スネ夫がどこでもドアを開く。

…目の前にはジャイアンがいた。

スネ「あれ?どうしてジャイアンが?」

どこでもドアをくぐっても、まだ宇宙船にいるのだ。

スネ「ど、どうなってるの?」

ドラ「どこでもドアが壊れてるのか、地球から10光年以上離れてるんだよ!!」

しず「でも、まだ10光年も離れてないわよ。」

ドラ「故障かなぁ…。」

のび「じゃぁ、どうしたらいいんだよ!」

ドラ「どうしよう・・・。」

スネ「そんな無責任な!!」

宇宙船は尚も進んでいく。

のび「僕達、このままどこに行くんだろう。」

ドラ「見当もつかないよ・・・。」

………もう3時間は経っただろうか…

もう日本は夜のはずだ。

のび「お腹すいた・・・。」

ドラ「とりあえず。」

ドラえもんがまたグルメテーブルかけを出す。

スネ「こんな非常事態に!!」

ドラ「こんなときだからこそ食べるんだよ。体力つけておかないと…」

スネ「わ、分かったよ…。」

5人は夕食ととることにした。

のび「地球に戻る方法はないの?」

ドラ「う〜ん・・・この宇宙船の進む方向を地球のほうに向けたらいいんだけど…。」

ジャ「それ、どうやったら出来るんだ?」

ドラ「さぁ・・・。」

のび「ねぇ、宇宙救命ボートはないの?」

ドラ「持ってきてないよ・・・。」

しず「あ、窓を見て!!」

静香が、宇宙船の窓を指差す。

窓から見える景色は、宇宙ではなく、変なものだった。

のび「これ、何?」

ドラ「ワープ空間だ!!いつの間にか宇宙船はワープしてたんだ!」

ジャ「どこに向かってるんだ!?」

ドラ「分からないよ。とにかく、ワープが終わるのをまとう。」

…1時間ほど経った。

やがて、ワープは終わり、元の宇宙に戻った。

のび「あ〜〜〜!!!あれ見て!!」

宇宙船の目の前には、巨大な星があった。


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