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ドラえもん のび太の火星冒険紀第五話

のび太の火星冒険紀

第五話

火星の悪魔





三匹のクモはちょうど5人を囲むようにして現れた。

ジャ「タケコプターで逃げようぜ。」

ドラ「駄目だよ。空中にいたら狙い撃ちされる。」

ジャ「じゃあどうするんだよ。」

ドラ「倒そう!」

ドラえもんは素早くジャンボガンを取り出すと、クモに向かって発射した。

ゴォォォォォ

一匹のクモがドラえもんの攻撃により、悲鳴をあげて倒れる。

それを見ると、ほかの二匹のクモが糸を出し始めた。

その糸が岩にあたると、岩はジュ〜という奇怪な音を出しながら溶けてしまった。

溶解糸とでも言うのだろうか。

ドラ「毒の糸だ!あんなのに触れたらひとたまりもないぞ!」

ドラえもんが説明している間にも糸はどんどん発射されている。

のび「早く、あのクモを倒してよ。」

ドラ「わ、分かった。」

再びクモにジャンボガンを発射する。

バァァァァァン

また一匹のクモがひっくり返ったまま動かなくなった。

ジャ「あと一匹だ。」

ドラ「よしきた!!」

更に最後の一匹のクモにもジャンボガンを発射する。

ズガァァァァァン

スネ「やった。!!」

しかし、煙の中から無傷のクモが現れた。

ドラ「そんな。ジャンボガンが効かないなんて。」

ドラえもんはやけくそになってジャンボガンを何発も発射する。

ボンボンボン

だが、やはり結果は同じだった。

クモには傷一つついていない。

よく見れば、このクモだけほかのクモより大きく、色も紫ではなく黒である。

このクモだけ頑丈なのだろうか。

ドラ「もう駄目だ。逃げろ〜!!」

ドラえもんが言う前から4人はすでに逃げ出していた。

と、突然5人が走っている地面に穴が開いた。

5人はその穴の中に落ちていった。クモは穴の周りに集まってきて、下を覗いている。

「シャシャシャシャ」と言って、クモはどこかに消えていった。

一方、穴に落ちて行った5人は、暗いところをどんどん下に落下していた。

ドラ「ワ〜〜〜〜ッ!!」

やがて、5人は地面にたたきつけられた。

…………………………

ドラえもんは、ゆっくりと目を開けた。

ドラ「こ、ここ…は…?」

立ち上がってみたが、周りは真っ暗闇だった。

近くに、4人が倒れていた。のび太、スネ夫、ジャイアン、静香である。

ドラ「のび太くん、のび太くん!!」

ドラえもんは、必死にのび太を揺さぶった。すると…

のび「う〜ん…なんだよ〜。まだ眠いよ…。」

ドラ「何言ってるんだよ。周りを見て!!」

その言葉に、のび太が周りを見た。

のび「あれ?ここは…。」

ドラ「さっき、大きな穴に落ちたんじゃないか。」

のび「そ、そうか…。し、しずちゃんは?」

ドラ「ジャイアンとスネ夫といっしょにそこに倒れてるよ。」

のび太が、静香に近づく。

のび「しずちゃん、しずちゃん!!目を覚まして!!」

すると、隣にいたジャイアンとスネ夫が目を覚ました。

ジャ「う〜〜。ここはどこだ?」

スネ「わ〜ん。ママー!」

そのあとに、静香も目を覚ました。

ドラ「ここは一体どこなんだろう。周りは真っ暗で何も分からない…。」

のび「じゃぁ、懐中電灯を出してよ。」

ドラ「いや、それよりもいいものがあるよ。日光ゴケ〜!」

ドラえもんが、日光ゴケを回りに吹き付ける。

すると、今まだ暗かった周りが、まるで太陽の光のように明るくなった。

ドラ「これは太陽光線と同じくらいの光を出すコケなんだ。」

ドラえもんが道具の説明をする。

しず「あーーっ!あれ見て!!」

静香が指差す向こうには、何か黒いものが見えた。

ジャ「なんだありゃ。」

のび「近づいてみよう。」

5人はその黒いものに近づいた。

それは、小さな横穴だった。

ドラ「洞窟だ!!」

ジャ「入ってみようぜ。」

ドラ「でも、危険だよ…」

ジャ「でもここしか進む道がないだろ?」

ドラ「う、うん。じゃぁ入ろうか。」

ドラえもんは少し考えてそういった。

そして、ショックガンを持つと、洞窟の中に先に入っていった。

4人もそのあとを追う。

洞窟の中は、人が一人やっと通れるほど狭かった。

ドラえもんは、目を皿のようにして周りを見つめている。

ドラ「…何もいないのかな?」

のび「それならいいけど…。」

やはり、洞窟の中には何もいないようだった。

やがて、洞窟は終わり、明るい光が見えてきた。

しず「あの光は何かしら?」

ドラ「出口みたいだよ。僕が先に行ってみるよ。」

ドラえもんは、その光の中に入った。

ドラ「あっ!!!」

ドラえもんの叫び声が洞窟にこだました。


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